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レース回顧

福知山マラソン出場の感想をひとことで云うと、「一生の記憶に残る、すばらしい経験が出来てよかった。」です。
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 今回、初マラソン=最後のマラソンという気持ちで臨んでいたので、悔いの残らないよう、行けるところまでスピードを出していこうと決めていました。
 スタートから、いつもの練習より若干速い5分弱のペースを刻んでいました。申告タイムが3時間30分あたりのスタートブロックで並んでいたランナーをも、何の疑問にも感じず、どんどん抜いていく。周囲の山の紅葉も楽しめるぐらい。しかしこれがあさはかでした。経験不足のランナーが陥りやすい、絵に描いたような失敗。(だと思いました。)
 
 21kmを超えた時点で、足に余力が残っていない。この時点でのタイムは、ハーフ走破時と同じ。ハッと気づいたときはもう遅い。たった1カ月間、100kmちょい走っただけ。春のハーフ走破後の状態で、もうハーフ走らねばならない現実がありました。
 
 骨盤から下全部がとても重く、自由が利かない。学生時代から長距離走で後半に抜かれる経験はほとんどありませんでしたが、フルマラソンはちがいました。女性ランナーにスイスイ抜かれていくのが印象的でした。
(余裕を残して30km練習走破した際の21キロ時点を帰宅後確認すると、これより11分も遅かったのです。)

 しかし、このダウンしたペース(1km5分30秒前後。給水時はプラス20秒)を維持して完走できるはず!と、根拠のない信念を胸に、2.5km毎に設けられた給水所まで行けば気分転換できる!のを目標とした、耐え忍ぶ走りを続けました。もはや「楽しく走ろ!」とはほど遠い状態。
 いま思えば、ゴールまでで足のけいれんや腹痛が出なかったのが不思議なくらいです。

 37kmあたりからは1km6分前後とさらにダウン。最後の給水所に見えた41km地点は、じつは少年野球チームの人垣。30人ほどとハイタッチをして、パワーをもらった気がするが、その手の抵抗すら、身体には苦痛。直後は高低差40mの登り坂。給水所以外では歩かない!と誓っていたし、家族にもそう報告したかったのですが、最高点手前20mほどで断念。意識も少々薄くなりかけながら歩いていたところ、沿道のおばちゃんからの「ほら走って!」の一言に反応でき、最後はガッツポーズでゴールを駆け抜けられました。
 
 走破タイムに関しては大満足。21kmからゴールまでは明らかに限界を超えていたので、いま自分にある実力以上のものであることはたしか。しかし、参加者には3時間30分や3時間を切るランナーが沢山いらっしゃる。ただ「走る」だけなのに、とてつもない高い壁に感じられました。

 我が身体が苦痛に2時間強も耐えるという経験は未だかつて無かったもの。長女を産む際2時間30分の陣痛に耐えた妻にはいま一歩近づけたかと思うが、妻の偉大さも身にしみました。

 今回、このような経験ができたのも、ハーフを一緒に走ったメンバや、フル経験者の友人、そして両親や家族がいてくれたからこそ。お世話になったみなさまへ、あらためて感謝しています。
 
[追伸]
心配のトイレ行きは、スタート直後のコース渋滞時の1回きりでゴールまでもちました。ほとんどの給水所で水分補給。1箇所では「おしるこ」までいただいちゃったのに、好結果でした(笑)
原因は?。後半は汗も出ないスピードだったのに。。
by takeshiblog-_-p | 2006-11-26 21:18 | Event
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